ナニワ金融道を読んだ

“買ってから読み終わるのに時間がかかってしまいました。
面白かったり面白くなかったり、巻によって差が大きかった。
一巻が長いから、一気読みしようとすると、結構疲れました。
最後の話はちょっと冗長すぎた気がします。
せっぱつまった経営者が、銀行に融資を断られ、
高利であることがわかっていても街金に手を出す。
それでも経営がうまくいかず、
自宅を取られ、保証人が追い込まれ…
もちろん、お金に困っているのは経営者だけではなく、
いろいろな理由で街金に手を出す者もあり、
その結果、身内がソープランドに売り飛ばされることも。
また、貸金契約を発端に大きな稼ぎ話が急浮上、
対立相手も登場し、欲望渦巻く攻防戦が繰り広げられる話も。
金銭貸借、不動産や手形にまつわる法律をある程度勉強できるし、
安易に借金をすると恐ろしいことになるということがわかるのは当然だが、著者は、それよりも資本主義の矛盾を描き出したいようだ。

「ヒックとドラゴン」

物語は、年中ドラゴンに襲われて食料などを奪われているバイキングの一族が、こぞってドラゴン退治に血道をあげているのですが、体力に自身のない首長の息子ヒックは、独自の武器を考案してそれを使用したいという変わり者。ある夜、襲撃してきたドラゴンの中でも、無敵といわれるナイト・フューリーを、発明した新兵器でやっつけたのですが、誰もそれを見ていない。結果を確認するため森に入ったヒックは、倒れているナイト・フューリーを発見、止めを刺そうとするのですが果たせず、解放してやります。しかし尾翼などに損傷あるナイト・フューリーは飛び立てず、ヒックは尾翼を作ってやって装着、そこから両者の友情が始まる、というものです。
アニメにしては90分を越す尺は少し長いのですが、テンポよく進むので飽きません。もっともエンド・クレジットが10分近いから、もっと簡潔に物語は終わりますけどね。
石上さんが、“子供向けだと思っていたら、大人が見てもきちんとしている”とおっしゃっていたとおり、一般映画のつまらない作品を見るよりは出来はいいし、楽しめます。

「9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~」

物語は、9という人形がある家の机の上にいるところから始まります。外へ出た9は、機械たちに襲われる。そして自分と同じように機械に襲われている人形と出会い、力を合わせて(というか、勝手にというか)機械たちと戦うという展開です。
冒頭から、CGアニメのダークなムードに驚きます。さすがティム・バートンが目をつけただけある。しかし機械と人形の戦いとか、そういう戦う社会となったのは独裁者のせいだとか、そういうカビの生えた設定を今ごろ、それもカビの生えたまま再使用するかねぇ。その感覚に僕はついていけませんでした。
声の出演がイライジャ・ウッドというキャスティングも、またかいという感じだし。
アニメとして、動きの面白さはあります。きっと実力あるアニメーターなのでしょう。しかし世界観がつまらない。独裁者による圧制は現在の世界にまだある、という事実はそのとおりですが、その事実が何も映画の中で力を持たないという情けなさを感じます。